PR TRANSFORMATION AGENCY

24/01/05

マーケティング

広報・PR

PRは温めづらくて、冷えやすい

24/01/05

当社にご依頼いただくお客様のほとんどは、
単にメディアに取り上げられたい、注目されたいというより、
何とかブランドや商品の売上を上げたいというマーケティングのご相談いただくことがほとんどです。

このような依頼に対しては提案・実行するのが、社会や世論を味方につけて、“買いたい”“欲しい”という社会の「熱気」をつくり出す手法です。
具体的には、複数のメディアに連続的の報道してもらうことで、この「熱気」をつくり出します。

「熱気」づくりが上手くいって商品が急激に売れると、
一時的に供給不足になったり、欠品を起こすケースもあります。
こうなると、我々の取引先から、PR活動の休止要請、メディア報道のストップがかかります。

取り引き先の顧客である食品スーパーなどからのクレームを考えれば、
営業部門から広報やマーケティング部門へのストップ要請がはいるのは
無理からぬことではあります。

ただし、メディア報道を止めるということは、
この「熱気」冷やすことになるのです。
そして、一度、冷えた「熱気」はなかなか温まりません。
メディアも、社会も待ってはくれません。
供給体制を整えた頃には商品の需要がなくなっているのです。

「熱気」を冷ます=「注目度が下がる」=「古い」
という印象をメディアも、社会ももってしまいます。
つまり「欲しいという“熱気”」がなくなってしまっています。

ある飲料会社のマーケティング手法が
行列商法や欠品商法と揶揄されていることありますが、
私は戦略的な「熱気づくり」だと考えています。

この飲料会社は取り引き先に対して、供給不足の「お詫び営業」をしたとしても「熱気づくり」と「熱気維持」の覚悟が全社でできているのではないかと思います。

温まった「熱気」は冷ますことなく「熱気」を維持することが大切です。

執筆者:M3カンパニー 松本
https://www.m3com.jp/